古来、中国では最適な組み合わせの食材を調理して薬の代わりにし、食事で病気の予防や治療をしてきた。そんな中国の漢方や薬膳の考えをもとに、食べ合わせの研究を続けてきた“食べ合わせ博士”こと田村哲夫さんが、がん予防に効果があるという特別レシピを教えてくれた。
《豚肉×緑黄色野菜》
豚肉には体内の炎症を鎮め、DNAの損傷を修復するカルノシンが豊富。さらに、ポリフェノールなどの抗がん・抗酸化作用のある緑黄色野菜を合わせれば、相乗効果でがんを予防してくれる。
◆イタリアン酢豚
【1】紫玉ねぎ・パプリカ・にんじん各30gはひと口大に切る。小房に分けたブロッコリー6個とにんじんは塩ゆでする。
【2】豚肉(とんかつ用)200gは2cm角に切って、塩・こしょう各適量を振り、片栗粉適量をまぶしたら、オリーブ油大さじ2で揚げ焼きにし、一度取り出しておく。
【3】 【2】のフライパンに、にんにくのみじん切り1片分を入れ、弱火で香りが立つまで炒める。【1】の紫玉ねぎ、にんじん、パプリカの順に炒め、ブロッコリー、【2】、水3/4カップ、砂糖小さじ2、バルサミコ酢・ケチャップ各大さじ2を入れて強火にし、煮立ったら弱火で2~3分煮込む。
【4】仕上げに水溶き片栗粉(片栗粉:水=大さじ1:2)を入れてとろみをつける。
※女性セブン2017年5月11・18日号