かつては猫を放し飼いすることも珍しくなかったが、最近では完全室内飼いのケースも多い。そこで問題となるのがトイレだ。
猫のトイレの設置場所は、廊下が圧倒的に多く、リビングや洗面所に置くという飼い主も多い。しかし猫のことを考えると、トイレは、リビングに設置するのがベストなのだという。廊下など目につかない場所に置くと、排泄物を放置しがちで、キレイ好きな猫にとってトイレが居心地の悪い場所になってしまうというのだ。
ちなみに、別の場所で粗相してしまったり、トイレの前後に走ったりといった問題行動は、トイレから逃げたい、またはトイレが気に入らないからかもしれない。こまめに排泄物を処理し、1か月に一度は砂をすべて出してトイレを丸洗いし、キレイな砂を入れることで、問題行動も減るだろう。
もともと広い草原や外で排泄していた習性から、体長の1.5倍はある大きめのトイレが好ましい。また、ニオイや砂の飛び散りを防ぐ“フード付き”タイプは、逆に猫にとって不快なことも。
留守がちでこまめに掃除できない人は、トイレの数を増やしてみるのも手。いつも猫が気持ちよく使えるよう、トイレの数を増やしておくと安心だ。
また、トイレに敷く砂は、鉱物、おからなどさまざまな素材がある。本来外で排泄していた習性から、自然の砂に近い鉱物や砂のように粒が小さいものを好む猫が多い。
※女性セブン2017年5月11・18日号