ビジネス

深夜は1440円、休日は750円の受診料上乗せ 極力避けたい

深夜、早朝、休日の受診は極力避けるべき

 平日昼間の病院の待合室は患者がごった返し、介護施設は定員オーバーで入所待ち。65才以上の高齢者が人口比の3割を占める日本では、医療費と介護費の増大が目下大問題となっている。しかし実は、支出を見直すと、家計をグッと楽にする裏ワザがたくさんあった。

 初診料と再診料は、医療機関で受診すると必ずかかる費用。初診料は850円(3割負担の場合)で、再診料はその病気で同じ病院を2回目以降に受診した際に発生するもので、220円(診療所と病床数200以下の病院)。

 ただし、同日に同じ病院内で受診すれば、2科目は初診と再診料が半額になり、3科目以降はいくつ受診しても初診と再診料が無料になる。複数の科を受診する場合は、1日で済ませた方が安上がりだ。

 糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病で通院する場合、2か月目から「特定疾患療養管理料」という特別料金が発生する。診療所だと1回680円、ベッド数100床未満の病院で440円、101~200床未満の病院で260円となっているが、200床以上の病院ではこの特別料金が発生しない。

 生活習慣病の患者は、紹介状をもらった上で大病院に行った方がトクということだ。その病院が予め定めている診察時間外に受診した場合、初診料と再診料に加えて特別料金が発生する。休日の場合は750円、時間外は260円、夜10時から翌朝6時までは1440円が上乗せされる。

 『読むだけで200万円節約できる!医療費と医療保険&介護保険のトクする裏ワザ30』(ダイヤモンド社)の著者で医療問題に詳しいジャーナリストの早川幸子さんはこう語る。

「緊急時は加算を気にせず受診すべきですが、症状が小康状態の時は診察時間が始まるまで待つといった対応が有効かもしれません」

 毎月の給料から天引きされている健康保険料は4~6月の給与の平均によって決まり、9~翌8月まで適用される。

 この数字は「標準報酬月額」と呼ばれるもので、基本給や家族手当、住宅手当などに加えて残業代も含まれるので、4~6月は残業を抑えて平均給与を低くすれば、保険料も安くなるのだ。

※女性セブン2017年5月11・18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の竹内涼真(左)の妹でタレントのたけうちほのか(右、どちらもHPより)
《竹内涼真の妹》たけうちほのか、バツイチ人気芸人との交際で激減していた「バラエティー出演」“彼氏トークNG”になった切実な理由
NEWSポストセブン
『岡田ゆい』名義で活動し脱税していた長嶋未久氏(Instagramより)
《あられもない姿で2億円荒稼ぎ》脱税で刑事告発された40歳女性コスプレイヤーは“過激配信のパイオニア” 大人向けグッズも使って連日配信
NEWSポストセブン
ご公務と日本赤十字社での仕事を両立されている愛子さま(2024年10月、東京・港区。撮影/JMPA)
愛子さまの新側近は外務省から出向した「国連とのパイプ役」 国連が皇室典範改正を勧告したタイミングで起用、不安解消のサポート役への期待
女性セブン
11月14日に弁護士を通じて勝田州彦・容疑者の最新の肉声を入手した
《公文教室の前で女児を物色した》岡山・兵庫連続女児刺殺犯「勝田州彦」が犯行当日の手口を詳細に告白【“獄中肉声”を独占入手】
週刊ポスト
チョン・ヘイン(左)と坂口健太郎(右)(写真/Getty Images)
【韓国スターの招聘に失敗】チョン・ヘインがTBS大作ドラマへの出演を辞退、企画自体が暗礁に乗り上げる危機 W主演内定の坂口健太郎も困惑
女性セブン
第2次石破内閣でデジタル兼内閣府政務官に就任した岸信千世政務官(時事通信フォト)
《入籍して激怒された》最強の世襲議員・岸信千世氏が「年上のバリキャリ美人妻」と極秘婚で地元後援会が「報告ない」と絶句
NEWSポストセブン
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン