脳を「恋を始めやすくする」方法とは?(写真/アフロ)
国立社会保障・人口問題研究所の研究によれば、50才まで1度も結婚していない人の割合である生涯未婚率は、男性23.4%、女性14.6%。まもなく男性の4人に1人は生涯独身ということになる。
最近恋ができないという人が増えている中、実は「手っ取り早い恋のはじめ方」の鍵は脳にあった。『菅原脳神経外科クリニック』院長で現役脳神経外科医の菅原道仁さんが解説する。
「快感や喜び、不安や恐怖といった『情動』をつかさどり、ある意味、とても動物的な器官であるといわれているのが『大脳辺縁系』。決断力のある人はこの部分が発達。対して、時に優柔不断ともとられる熟考タイプは、『前頭前野』の『背側外部』の働きが活発。睡眠不足やアルコールは、この『背側外部』の働きを鈍らせるので、恋人が欲しい人はあえて睡眠不足でお酒を飲みに行くといいかもしれません。ただ素敵な相手かどうかは…」(菅原さん、「」内同)
睡眠不足は、恋心の芽生えを助けるというが、一方で脳にダメージを与えるとも…。
「睡眠不足は判断力を鈍らせるだけじゃなく、太りやすい体質になるともいわれていますが、注意しなければいけないのは、脳の細胞が死にやすくなってしまうこと。どんな脳細胞でも老廃物を生み出す。脳にはその老廃物を洗い流す機能も備わっているが、この機能が働くのは睡眠時。
つまり、睡眠が足りないと、脳に老廃物がたまっていき、脳がダメージを受けた時にリカバリーできなくなるので、脳細胞が死にやすくなってしまう。ちなみに『前頭前野』と『海馬』では、大人になった後も神経細胞が新たに生じることがわかっているものの、それ以外の部分ではまだ認められていない。適切な睡眠時間には諸説あり、個人差もあるが、昼間眠くないかどうかが基準」
※女性セブン2017年5月11・18日号