スポーツ

山辺節子容疑者に巨額出資していた有村智恵プロの母の告白

有村智恵プロの母が告白(写真:時事通信フォト)

「山辺さんと初めて会ったのは、5年ほど前でした。それから1~2年してからだったと思いますが、彼女が勧める投資にお金を出すようになりました。仲のいい友達と一緒に合計2000万円くらいを渡して、結局、数百万円が戻っていません。正直、自分は山辺さんに利用されてしまったのだと思っています」

 そう告白するのは、人気女子プロゴルファー・有村智恵(29)の母・由紀子氏(53)だ。

「山辺さん」とは、4月19日に出資法違反で熊本県警に逮捕された山辺節子容疑者(62)のこと。大企業へのつなぎ融資資金としてカネを集め、「50人以上から少なくとも7億円を騙し取った」(全国紙記者)とみられている。

 渡航先のタイで拘束され、日本に送還されて逮捕に至ったが、集めた金額の大きさに加え、往年の(松田)聖子ちゃんカットや、「肩や脚を大胆に露出した62歳とは思えないファッションがワイドショーで大きく取り上げられ、注目を集めた事件」(同前)である。

 その集金システムはやや込み入ったものだ。約5年前から合計数千万円を山辺容疑者に渡したというA氏はこう証言する。

「基本的には『どうしてもすぐにお金が必要な企業へのつなぎ融資の資金を出さないか』という投資話です。お金を渡すと、翌月から10回に分けて利子をつけて戻してくれる仕組みで、利息は数%から20%程度。20%の時は、1000万円渡せば翌月から120万円ずつ10回に分けて配当がもらえるというもの。ただ、実際には配当のタイミングで“今(配当を)受け取るより、さらに追加して再投資したほうが儲かる”と誘われ、投資額が膨らんでしまった」

 利息のついた配当を戻す時は、すべて現金の手渡しだったといい、そうやって巧みに出資者の信用を得る手口だったという。結局、投資話は架空のもので、山辺容疑者は配当を渡し終えることなく、2015年秋以降は出資者たちの前から姿を消した。A氏が続ける。

「最初の説明は山辺さんから受けましたが、お金は仲介者に渡すかたちでした。山辺さんが親で、仲介者が子、私たちが孫というイメージ。知り合い同士の紹介で資金の出し手が広がっていった。そうした輪の中に有村選手のお母さんもいました」

関連キーワード

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン