放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、恒例の「好きなアナウンサーランキング」について考察。
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当たり前のことだが、視聴率がいいということは、それだけ見てもらえているということ。在京局では日本テレビが独走中で、最新の「好きなアナウンサーランキング」(ORICON STYLE調べ)では、男子も女子も日テレの局アナがトップだ。
昨年12月に発表された「好きな女性アナウンサーランキング」の第一位は水ト麻美アナで4連覇中。「男性アナウンサー」では、桝太一アナが5連覇を達成し、殿堂入りした。
実は、他誌でも不定期で発表される、いくつかの「アナウンサーランキング」を気にしているのは局アナやフリーアナだけではない。
アナウンス室長はもちろん、制作ディレクターやプロデューサー、そして幹部らも、自局のアナウンサーがベストテンに全く入っていないと、「不安になる」と口を揃える。
その“不安”は、男子、女子共にトップに輝くアナが居る日テレも同様だ。あるプロデューサーが言うには、「桝は殿堂入り。水トも今年1位になれば殿堂入りです。ウチは、“その次”がなかなか見つからない」と。
確かに、女子アナでは、水トアナが、人気、知名度共に抜群で、大きな仕事は彼女に集中していると言ってもいい。
御存知のとおり、水トアナは、「ぽっちゃりアナ」「大食いアナ」で売っている、女子アナには珍しいタイプ。現在、同局の若手には、学生時代に人気ファッション誌の専属モデルや、読モだったという経歴をもつ“美形”が多いのだが、「ぽっちゃり」「大食い」という水トアナの“絵ヂカラ”のほうが勝っているというのが現状。局の関係者は、真剣に「水トの次」になれるスター女子アナを探し、育てていると聞く。
では男子アナはどうなのだろうか。
「桝は『ZIP!』があるし、特番含め、大きな番組の司会はすべて桝にオファーがいくといってもいい」(同局関係者)
「つまり、それ以外の番組は、声をかけても出てもらえないということ」(制作ディレクター)
ちなみに、昨年12月に発表された最新のランキングで、第6位にランクインしたのは、辻岡義堂(ぎどう)アナ。「汗かき」のため、スーツのポケットからハンカチを出し、汗を拭く姿がおなじみの、「ハンカチ王子」ならぬ「ハンカチアナウンサー」だ。
アナウンサーをいじりながら確実に育てる中山秀征がMCをつとめる『シューイチ』で人気を博し、阪井あかねによるナレーションでも「義堂ちゃん」と“ちゃんづけ”で呼ばれながら、汗だくでインタビューをしたり、リポートをしたりする姿が視聴者に愛された辻岡アナ。