時には家を離れて旅行やレジャーを楽しみ、生活にメリハリをつけると、運気も好転するという。風水建築デザイナーの直居由美里さんが解説します。
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風水は住まいを整えるだけでなく、人生全般を考える学問です。いくら良い気に満ちた住まいに暮らしていても、一歩も外に出ず引きこもっていては、運気はあまり活性化しません。宗教家や修行僧ならそういう生活もいいでしょうが、現代生活では、幸運は人を介してもたらされることが多いのです。
風水の基礎理論である陰陽五行では、陰と陽は固定したものではなく、常に変化するものと考えます。
時には家を離れて旅行やレジャーを楽しみ、生活にメリハリをつけると、新しい気を取り入れることができます。リフレッシュ効果があるだけでなく、運気も好転します。
目的地は興味があり、心から楽しいと思える場所にしましょう。美術館や庭園などで、美しいものを目にしたり、一流ホテルで洗練されたインテリアを体感するのもいいでしょう。本やインターネットで画像を見るだけでなく、実際にその場に身を置くことで、理想の環境のイメージが具体化し、実現の可能性が高くなります。
森林や山など自然に触れるのもいいでしょう。心身が浄化され、ポジティブな姿勢になります。今年は一白水星(いっぱくすいせい)の年ですから、海や湖、川、滝など水に関連した場所がラッキースポットです。温泉にゆっくり入るのも吉です。
旅やレジャーに出かけたら、その地の気を体内に取り込むために、地元でとれた食材をいただきましょう。ご当地メニューを楽しみ、地元の人と交流することは、いい思い出になり、運気の停滞を吹き飛ばします。その地で睡眠を取った方が気を取り入れやすいので、できれば日帰りより1泊以上の旅行が効果的です。
そして、旅やレジャーを開運に結びつけるためには、目的地で気持ちよく過ごすことが大切です。予算にゆとりを持たせて、おおらかな気分で過ごしましょう。レストランやホテルでサービスに至らないところがあっても、うるさく苦情を言い立ててはいけません。「人間だから間違いもある」と、寛大に対応しましょう。
「旅の恥はかき捨て」という言葉がありますが、旅先で傍若無人なふるまいをすると、せっかくの開運効果がなくなってしまいます。自分のホームグラウンドでないからこそ、謙虚な姿勢を心がけてください。
電車が遅れたり道路が混雑していても、イライラしないように、スケジュールにもゆとりを持たせること。観光スポットをすべて回るために、駆け足で移動すると、その地の気をしっかり味わうこともできません。
同行者がいる場合は、自分の好みを押しつけないこと。仲のいい夫婦や友人同士でも、旅をすると仲たがいすることがありますが、興味のある場所が異なるのなら、各自自由に行動するのも一つの方法です。
ともかく、旅先では怒りや悲しみ、あせりなどネガティブな感情を抱かないように楽しい思い出だけを作るようにしてください。どうせ旅行するなら、自宅から吉方へ移動することで、開運に大きくプラスとなります。吉方位は人によって異なりますから、インターネットなどでチェックしましょう。神社をお参りすることは、運気の貯金になります。吉方を使わなくても、神社にお参りすること自体が良い気をためることになります。
※女性セブン2017年5月11日・18日号