「あきらめたらそこで試合終了ですよ」――1990年代に一世を風靡したバスケットボールマンガにはそんな有名な台詞がある。5月5日、東京体育館(渋谷区)で行われた車椅子バスケの日本選手権決勝は、その言葉通り両チームが試合終了のブザーが鳴るまで一歩も引かない白熱した展開になった。その名勝負を、皇太子ご一家が観戦された。
「もともと愛子さまは同行される予定ではありませんでしたが、学校がお休みということもあってお出ましになられたそうです。平成皇室は障害者に寄り添うことを大切にされていますから、次の天皇皇后である皇太子ご夫妻と愛子さまがお揃いでいらっしゃったことには、大きな意味があります」(皇室記者)
愛子さまは白いノーカラージャケットにライトブルーのフレアスカートを合わせ、上品な印象にまとめられていた。
「心なしか眉も整えられているように見受けられます。4月に女子高生になられ、大人の女性としての身だしなみも意識されているのかもしれません」(別の皇室記者)
皇太子ご夫妻は過去に車椅子バスケを観戦されたことがあるが、愛子さまは今回が初めてのご経験だった。
「車椅子バスケは接触プレーが多く、時には車椅子ごと転倒したりと、まるで格闘技。それを間近でご覧になって、愛子さまは体をのけぞらせたり、車椅子同士がぶつかり合う衝撃音に驚くような仕草をされていました」(前出・皇室記者)
お互いが点を取り合うシーソーゲームに、ゴールが決まるたび愛子さまは拍手を送られていた。
「最初のうちは控えめに小さく拍手をされていただけでしたが、試合終盤にさしかかると応援も熱を帯び、胸の前で大きく手を叩かれていました」(前出・皇室記者)
愛子さまが勝負の行方に夢中になられるのも無理からぬ話。10日前の4月25日、愛子さまは学習院女子高等科で行われた球技会で、バスケの試合に出場された。
「3学年合同のクラス対抗トーナメントで、愛子さまのクラスは第1試合で3年生相手に大金星を挙げました。愛子さまも積極的にゴールを狙うなど活躍されたそうです。実は愛子さまは初等科時代にクラブ活動でバスケチームに所属され、当時は東宮御所の庭にゴールを作って練習を積まれたほどの腕前なんです。残念ながら2試合目に別の3年生クラスに敗れましたが、上級生から勝利をもぎとったことを非常に喜ばれていたそうです」(学習院関係者)
4月8日の入学以降、体調不良で欠席されるなど不安の声も聞かれた愛子さまだが、充実した高校生活を謳歌されているようだ。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年5月25日号