ライフ

薬剤師が3年かけて“理想の薬箱”を作成 使用期限も記載を

薬剤師・阿部さんの薬箱は自分がかかりやすい風邪に特化した内容に

 最近の調査によると、1人当たりかかる医療費は30万円以上といわれている。ちょっと風邪を引いただけで、余分な薬をつけられてしまい、結果として使わず残った…という経験をした人も多い。そんな中、消費生活アドバイザーで薬剤師の資格を持つ阿部絢子さんは、なるべく医者にかからないようにするためには、自分がかかりやすい症状、体質に合った“選抜メンバー”薬を揃えた薬箱の常備を勧める。選抜メンバーを作るためには、自分や家族に効いたか効かなかったかを念頭に置く必要がある。

 だが、選抜メンバーがそろっただけでは「最強」とはいえない。阿部さんは「詰め方にもポイントがある」とキッパリ。

「薬にはすべて使用期限があります。一目見てわかるように、瓶のふたやパッケージの上などに使用期限を書いておくと、見落としません。期限切れの薬をのんでは意味がありませんから。

 ガーゼやテープ、軟膏はけがの時にすぐ手当できるよう、1つにまとめて保存ビニール袋などに入れておくと効率的です。

 年に1度は薬箱を点検し、使用期限の過ぎた薬や、あまり効かなかった薬を処分しましょう。そのために、ノートとペンも入れておき、どの薬がどう効いたかを、データとして残しておくことが大切です」(阿部さん)

 1年に1度の薬箱チェックは、自分の健康チェックでもある。年齢によって必要な薬は変わる。そして一般的に効果があるといわれている薬が自分に合うかどうかは、使ってみなければわからない。だからこそ、手作りの「おくすり手帳」が有効なのだ。

「私は3年かけて自分に合う“理想の薬箱”を作りました。たとえば、風邪のひき始めには『龍角散』と『カイロ』で治します。『葛根湯』も風邪対策に人気ですが、私には効きませんでした」(阿部さん)

 さらに薬箱の保管場所にも気をつけたい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の竹内涼真(左)の妹でタレントのたけうちほのか(右、どちらもHPより)
《竹内涼真の妹》たけうちほのか、バツイチ人気芸人との交際で激減していた「バラエティー出演」“彼氏トークNG”になった切実な理由
NEWSポストセブン
『岡田ゆい』名義で活動し脱税していた長嶋未久氏(Instagramより)
《あられもない姿で2億円荒稼ぎ》脱税で刑事告発された40歳女性コスプレイヤーは“過激配信のパイオニア” 大人向けグッズも使って連日配信
NEWSポストセブン
ご公務と日本赤十字社での仕事を両立されている愛子さま(2024年10月、東京・港区。撮影/JMPA)
愛子さまの新側近は外務省から出向した「国連とのパイプ役」 国連が皇室典範改正を勧告したタイミングで起用、不安解消のサポート役への期待
女性セブン
11月14日に弁護士を通じて勝田州彦・容疑者の最新の肉声を入手した
《公文教室の前で女児を物色した》岡山・兵庫連続女児刺殺犯「勝田州彦」が犯行当日の手口を詳細に告白【“獄中肉声”を独占入手】
週刊ポスト
チョン・ヘイン(左)と坂口健太郎(右)(写真/Getty Images)
【韓国スターの招聘に失敗】チョン・ヘインがTBS大作ドラマへの出演を辞退、企画自体が暗礁に乗り上げる危機 W主演内定の坂口健太郎も困惑
女性セブン
第2次石破内閣でデジタル兼内閣府政務官に就任した岸信千世政務官(時事通信フォト)
《入籍して激怒された》最強の世襲議員・岸信千世氏が「年上のバリキャリ美人妻」と極秘婚で地元後援会が「報告ない」と絶句
NEWSポストセブン
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン