職場に次々と「女性優先採用」や「女性限定採用」が現われ、しかもそれを政府が推進している。実際の採用結果に疑問を持たざるを得ないケースもある。
平成28年度に行なわれた名古屋市の職員採用試験では、第1類免許資格職の事務系行政職採用に、男性631人、女性406人が受験し、筆記試験による一次試験の合格者は男性152人、女性81人だった。
ところが、面接による二次試験を経た最終合格者は、男性41人に対し、女性は46人と逆転している。筆記試験での合格率は女性のほうが低いのに、面接試験で急激に女性の合格率が上昇するのである。
女性を優先的に合格させているのか、名古屋市人事委員会に聞いたところ、「完全に平等にやっています。法律や政府の方針は考慮していません。試験の中身についてはお答えできません」との回答だった。経済評論家の荻原博子氏は、ゲタを履かせて女性を採用することを問題視する。