「皇太子同妃両殿下がお入りになります」。大相撲五月場所が初日を迎えた14日、両国国技館(東京都墨田区)にそうアナウンスが流れると、満員の観客は立ち上がり、にこやかに手を振る皇太子ご夫妻に大きな歓声が送られた。
「ご夫妻が大相撲を観戦されたのは、2007年の秋場所以来10年ぶり。その時は愛子さまもご一緒でした。着席されたときにはいささか緊張の色が見受けられた雅子さまでしたが、ガチンコの取り組みが始まると身を乗り出すようにご覧になり、軍配があがるごとに熱心に拍手を送られていました」(皇室記者)
驚かされたのは、雅子さまが白地に夏の花々が刺しゅうされた着物をお召しになっていたことだ。
「雅子さまは4月20日に皇居で行われた春の園遊会に、13年半ぶりに着物姿で出席されたばかり。体への締めつけが強い着物は、雅子さまにとってご負担が大きいといわれてきましたから、短い期間に2度も着物姿でお出ましになったことに、ご体調の良好ぶりがうかがえます」(前出・皇室記者)
天皇陛下の生前退位に関する特例法案は5月19日にも閣議決定され、今国会で成立する見通しだ。そうなれば、2019年1月、今から約1年半後には皇太子さまが即位され、同時に「雅子皇后」が誕生する。
「最近の雅子さまは頻繁に公務にお出ましになり、近年ではまれに見るほどお元気な様子が伝わってきます。積極的に多くの人と交流しようともされています。2004年6月に始まった雅子さまの療養生活は、間もなく13年を数えようとしています。その間には“年配のかたや障害者と触れ合う公務よりも、高校生や子供との交流を優先している”“公務を選り好みしている”とバッシングされたこともありました。ですが、3月に静養のため訪れた長野駅で車椅子の年配女性の手をギュッと握られたこと、4月の『オール学習院の集い』で足を運ばれた視覚障害者団体のブースで、目に障害を持つかた全員と言葉を交わし握手されていたお姿からは、そういったことは微塵も感じられませんでした」(前出・皇室記者)
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年6月1日号