日本で「女尊男卑」が進行している。朝夕の通勤ラッシュ時に女性専用車両が登場して久しいが、レンタカーや高速バスにまで“女性専用”が広まっている。
ニッポンレンタカーは、「ウーマンレン活プロジェクト」と銘打ち、女性限定レンタカーのサービスを実施している(7月14日まで)。日焼けを防ぐUVカットガラスとプラズマクラスター空気清浄機を搭載したコンパクトカーが、通常12時間で5000円(税抜き)のところ、3900円で借りられる。
「レンタカー利用者は、男性が8割、女性が2割ですので、少しでも女性に利用してもらいたいということで、このプロジェクトをスタートしました。先着順ですが、ウェットティッシュやごみ袋のプレゼントに加え、通常は有料のETCやチャイルドシートが無料になるなど、お得なプランになっています」(日本レンタカー・営業企画部)
バス会社の平成エンタープライズは、同社が運営する高速バス「VIP LINER」に女性専用車(または女性エリア)を導入している。
「深夜の高速バスは意外にも女性客が多いが、痴漢被害も報告されているため、客離れを防ぐために女性専用エリアなどを導入するところが増えている」(業界関係者)という。
※週刊ポスト2017年5月26日号