日々さまざまなニュースを扱うワイドショー。関心のある話題が似通ってきてしまう中、各番組はオリジナリティを出そうと工夫している。そのひとつが、司会者やレポーターがニュースなどを解説するときに使う巨大パネルだ。
「こうしたパネルのデザインはディレクターが下書きし、それをもとに局内にあるデザインルームで、デザイナーがパソコン上で作成していきます。よりわかりやすいレイアウトにするために、本番直前でも変わることがあります」(制作スタッフ)
ではそれぞれの番組で違う特徴があるのだろうか。
新聞をボードに張りつけて読み比べするのは今やワイドショーの定番だが、その中でも見せ方を変えているのが『ひるおび!』(TBS系)だ。通常は、壁に何紙も貼られているのを紹介するスタイルだが、同番組では、襖(ふすま)のように、新聞が貼られた板を1枚ずつ溝に挟み込み、それをセットの後ろにいるスタッフが、カメラの前にいる進行役のもとに、手動で勢いよく押し出すというものだ。ちなみにこの板は、シリアスなニュースの時は弱めに押し出しているという。
さらにこのコーナーでは、紙面に書かれてある大事なコメントだけまた別のフリップにして新聞の上に張り付けたり、記事に紹介されている商品などの現物を実際に持ってきたりすることもある。