カジュアルファッションマガジン『Maybe!(メイビー)』(小学館)が20代を中心に話題を呼んでいる。3号目となる今号のテーマは「教えて!恋愛事情」。窪塚洋介をはじめ有名人にインタビューを行った『教えて!恋愛事情特集』や元看護師、ヘルス嬢という異色の経歴を持つ漫画家・沖田×華(おきたばっか)のリアリティ恋愛漫画新連載など、今回もさまざまな特集が組まれている。
なかでも注目は、映画『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』などで知られる白石和彌監督による撮り下ろし誌上ムービー『地球最後の恋』だ。監督だけでなく、脚本と演出も白石氏自身が担当。200年後の地球を舞台にした幼なじみのリクオ(吉村界人)とウミカ(恒松祐里)のラブストーリー。10ページに渡り、ファッショングラビア写真と脚本で、ふたりの恋模様を描いている。
『Maybe!』の小林由佳編集長が話す。
「白石監督作品の魅力のひとつは、残酷で生々しいほどのリアリティです。ですが、今作品は普段の監督のテイストとは違った魅力の作品を撮っていただきました。200年後の未来、ファンタジーの世界が舞台となっています。
今号のテーマは『恋愛』です。そこで監督が“地球がなくなってこの世が終わる時に、最後まで残った恋の話にしたら面白いのではないか”ということになりました。
撮影は、3月に新潟県の海で行い、白石監督指示のもと、フォトグラファーのKiyoe Ozawaさんが写真を撮りました。衣装も世紀末感を出すためにゴミを集めたり、泥で汚したりして作りました。アート色の強い白石監督の新境地が味わえます」
小学館チャンネルでは、撮り下ろし誌上ムービー『地球最後の恋』の予告編が公開されている。