健康志向が高まり、鶏肉の消費量は過去最高を記録(平成年4月農林水産省発表)。特に鶏胸肉は、カロリーが豚ロース肉の半分以下とヘルシー。しかも、鶏もも肉より断然安い! 今注目の胸肉をさらに美味しくする技を取材。海南チキンの作り方と共にお届けしよう。
パサパサしたイメージのある鶏胸肉を柔らかく仕上げるには、繊維質を断ち切る“切り技”のほかに、乳酸菌や酵素、炭酸水素ナトリウムなどお肉を柔らかくする成分を含む食材に漬けること。さらに、漬けた食材も一緒に調理すると無駄がなく、下味も兼ねるので味が決まりやすい。
スポーツ栄養学にも精通し、高橋尚子の栄養管理を担当した経験も持つ管理栄養士・新生暁子さんは、こうアドバイスする。
「炭酸水に漬けたら、その炭酸水もゆで汁やスープに使います。はちみつ漬けはフルーツを使う料理と相性がいいですよ」(新生さん)
また、漬け時間は30分もあれば効果を発揮するそう。夜漬けて冷蔵庫に入れておけば、翌朝のお弁当のしっとり胸肉のおかずに重宝する。
炭酸水素ナトリウムがたんぱく質に働きかけて柔らかくなる。無糖の炭酸水なら漬け汁もスープ等に利用可能。
ちなみに、胸肉とささ身の違いとは、胸肉の背中側にあるのがささ身。隣接しているが、別の部位(一般社団法人 日本食鳥協会談)。
最後に、ご飯にも合う簡単エスニック『海南チキン』のレシピをご紹介。
【海南チキン】
≪材料≫
・鶏胸肉/1枚
・炭酸水/250~300cc
・塩、こしょう/各適量
・きゅうり、ゆでたもやし、ミニトマト、スイートチリソース/各適量
≪作り方≫
【1】鶏胸肉はかぶるくらいの炭酸水に漬け、30分~ひと晩おく。
【2】炭酸水に漬けておいた鶏胸肉に塩・こしょうをする。
【3】鍋に鶏胸肉をつけておいた炭酸水、水適量を入れて沸騰させ、【2】を入れる。
【4】再び沸騰したら火を止めて、蓋をして冷ます。
【5】【4】を食べやすく切り、スライスきゅうり、もやし、半分に切ったミニトマトを添え、スイートチリソースをかける。
撮影/市瀬真似
※女性セブン2017年6月1日号