視聴率低迷に苦しむフジテレビを立て直すための新社長人事が発表されると、少なからぬ局員から、「えっ、誰?」という声が漏れた。フジベテラン局員は言う。
「『踊る大捜査線』などを手がけたヒットメーカーの亀山千広・社長(60)に比べ、宮内正喜・次期社長(73)は若手局員にはほとんど知られてない。2007年に系列の岡山放送に転出してからが長く、2015年にBSフジ社長となったのですが、高齢で出世コースから外れた人と見られていました」
なぜ宮内氏に白羽の矢が立ったのか。
「日枝久・フジサンケイグループ代表(79)の意向と囁かれています。日枝さんは、亀山社長体制で1000人規模の人事異動や、大型番組のテコ入れなど大胆な策を取ったことが裏目に出て、視聴率低下を加速させたと考えている。そこでしばらくは“余計なことをしない”ために、地味でも安定感のある宮内さんが抜擢されたようです」(同前)
だが、そんな宮内氏が、“悪目立ち”した騒動があった。フジテレビの入社式といえば業界一の豪華さで知られており、今年も4月3日、人気アイドルグループの乃木坂46を新入社員激励ライブに招いて話題を呼んだ。例年、グループ会社であるBSフジの入社式も同じ日に行なわれるのだが、今年に限っては違ったという。フジ関係者がこう語る。