情報番組『ビビット』(TBS系)のMCなどを務める元宝塚のトップスター・真矢ミキが「夫婦は顔が似てくる」という説について持論を述べる。
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よく『夫婦は顔が似てくる』といいますが。長年連れ添っていらっしゃるご夫婦の中には、“瓜二つ”というケースがあったり、愛犬とそっくりというかたもいる(私の場合、愛犬がシュナウザーなので眉が立派なおじいちゃん顔!?)。
理由は諸説あるかと思いますが、私の見解は、自分を鏡に映す時間より、自分ではない誰か=目の前の人や、愛してやまないワンちゃん、ネコちゃんを見ている時間の方が長いからではないでしょうか。
似てくる仕草や話し方も、日々、人は目から耳から無意識に特徴をキャッチしているのかも…それが証拠に、よく電話の声が母親そっくりといわれてきました。そんな無意識なキャッチは、ルーティーンで使うキッチンの調味料たちみたいに、パラパラとその時その時、自分好みの味を手にして、わが身にふりかけているのかもしれませんね。
私の出演している朝の情報番組では出演者の前下にモニターがあり、放送中の画面が映し出されています。画面の右上にはワイプと呼ばれる小窓があり、メーン画面で流れている映像の中に、VTRを見ているスタジオ出演者の表情などが次々とそのワイプに映ります。
このワイプを極力見ないよう努めてはいるのですが(理由は単純で、見ると意識して不自然なリアクションになってしまうから。鏡を見ているようなもので、でも画面では自分の意思とは異なる事件やエンタメなどが流れているので、鏡のように顔を確認するものとは、大きく異なるわけで…でも見えてしまっている…という、何とも真顔の自分と向き合う、変な気持ちの小窓なのです。なので自分が着ている洋服の色なんか察すると、極力右上は見ないものと)。
しかし、例外もある。CM中は視野を解放し、画面に映るさまざまなCMを見ながら、欲しいな~この商品とか、あっ、上戸彩ちゃん、やっぱりかわいいなぁ~なんて見入っていたりする。すると、あら不思議…これ、かなり怒られそうですが…CM明けの私のワイプの顔が、ちょっと上戸彩ちゃん寄りのかわいい顔になってるんですよ(叩かないでくださいっ!)。