韓国のシンクタンク「峨山政策研究院」が今年3月下旬に発表した調査では、韓国人の「嫌いな国」で中国が日本を抜いて2位に浮上した(1位は北朝鮮)。最大の理由は、韓国のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備に対する中国の“経済報復”への反発である。
中国政府はTHAAD配備が決まると韓国行きの団体旅行を全面的に禁止するなど、数々の制裁を行った。
ある推計では、今後韓国を訪れる中国人観光客は最大60%減少し、韓国が被る損害は最大1兆6200億円に達する。中国人の爆買いに依存してきたソウルの繁華街・明洞からは悲痛な声があがる。
「すでに売上が前年同月比で4割落ちた。中でも中国人に人気のコスメショップや飲食店は大打撃で、多くの店が従業員の給料を下げたり解雇に踏み切ったが、それでも資金繰りに窮して廃業に追い込まれた店がある」(雑貨店スタッフ)
経済危機が広がる一方、「中国人がいなくなってせいせいした」との声も多い。
「泥酔して店で騒ぐ中国人グループを注意したら大声で悪態をつかれ、クチャクチャに丸めた紙幣を投げつけられた。成金の中国人に見下されるのは心が痛み、彼らが消えると本当に嬉しい」(飲食店店員)
「彼らはどこでも大騒ぎして禁煙エリアでも平気で喫煙する。金払いがいいから我慢するが、本心ではマナーの悪い中国人を韓国人は嫌っている」(免税店店員)