天井からつり下げられた煌びやかなシャンデリアが、出席者の笑顔を照らす。人生で最も幸福に包まれた瞬間を迎えている花嫁の姿に、秋篠宮家の長女・眞子さまは「1年後のご自身」を重ね合わせられていたのだろうか。
5月28日朝9時半、眞子さまは国際基督教大学(ICU)時代の同級生の結婚式に出席されるため、ホテルニューオータニ(東京・千代田区)に足を運ばれた。
「眞子さまは淡いレモンイエローのワンピース姿。初夏の日差しに映えるさわやかな印象でした。旧友とも久しぶりに再会され、思い出話にも花が咲くかたわら、出席者から眞子さまも“おめでとうございます”“次は眞子さまですね”という声をかけられ、遠慮深そうに笑みを返していらっしゃいました」(出席者のひとり)
5月16日に小室圭さん(25才)とのご婚約が報じられた眞子さま。来年中のご結婚が実現すれば、内親王としては2005年の黒田清子さん(48才)以来13年ぶりで、祝福のフィーバーはまだまだ収まりそうもない気配だ。
眞子さまは、ご自身が注目されてその日の主役である新郎新婦に迷惑をかけないようにという配慮なのだろうか、ホテルの正面玄関の出入りをさけ、行き帰りで別の送迎車を用意されるほど人目を避けることに気を使われていた。
ご両親である秋篠宮ご夫妻はその前日の5月27日、悠仁さまが通われるお茶の水女子大学付属小学校の運動会に足を運ばれた。昨年は観戦にお出ましになった眞子さまだが、さすがに時の人なので、今年は姿をお見せにならなかった。祝福の声が集まる一方で、突然の婚約報道が波紋を呼んだのも事実だ。
「宮内庁としては、何よりも優先されるのは天皇陛下の生前退位への対応でした。来たるべき日に向けて万全の体制を整えようとしていた矢先の報道に、タイミングの悪さを指摘する声も上がっています」(宮内庁関係者)
生前退位にまつわる特例法案が閣議決定される直前にスクープされたことにも、政治的な思惑も見え隠れする。
加えて「女性宮家創設」の議論が宙ぶらりんで、女性皇族が恋愛や結婚に二の足を踏む中、筆頭格と目されていた眞子さまの突然のご婚約報道に、皇室内部からは不穏な反応も漏れ伝わってくる。
「2011年11月、当時の羽毛田信吾宮内庁長官が、野田佳彦首相に女性宮家創設を直接要請しました。その前月に、眞子さまは成人された。女性宮家の議論の発端は、言うなれば眞子さまにあったとも言っていい。決着がつく前に結婚をされるということは、眞子さまが、ひいては秋篠宮ご夫妻が女性宮家にNOをつきつけたとも感じられるのです」(前出・宮内庁関係者)
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年6月15日号