湊かなえ原作のヒューマンミステリードラマ『リバース』(TBS系、毎週金曜22時)で表と裏の顔を持つ男・谷原を演じている市原隼人(30才)。
「撮影前に結末を考えながら原作を読んだんですけど、予想とは全く違いました。“え? こうくるのか!?”という、まさかの展開でしたね」(市原、以下同)
大学時代、同じゼミだった4人が隠してきた過去が10年ぶりに暴かれていく。
「繊細で深いヒューマンドラマがあります。誰にも見せたくない、知られたくない姿や過去ってあると思うんです。そんな“パンドラの箱”を開けて自問自答しながら見ていただいて、自分と向きあうきっかけになれたら。ぼく自身は隠し事ができないタイプですが(笑い)」
劇中、久々に学生役も演じた。
「10年前の雪山シーンの撮影はマイナス21℃で、顔も凍るくらい寒くて! 人生でいちばん過酷だと、みんなで話していました。そのシーンは(玉森)裕太と、ほぼいっしょだったんですけど、寒い中でいっしょに飲んだみそ汁がおいしかったです。戦友です! 共演者はみんなお茶目で、撮影の合間には毎日、くだらない話をしてますよ」
仲間をお茶目という市原自身もユーモラス。大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK 総合ほか)で演じる僧侶・傑山役も話題だが、「ジムでスキンヘッドのかたから“坊主の鑑です!”って声をかけていただいたんです!」と笑顔で教えてくれた。
「最終話までスリルを楽しんでいただき、放送終了後も、長く愛される作品になったらうれしいです」
撮影/mika
※女性セブン2017年6月15日号