この4月からの大幅リニューアルが話題の『ニュースウオッチ9』(NHK総合、毎週月~金、21時~)。メーンキャスターを務めるのは、ふわっとした前髪で人気急上昇中の有馬嘉男記者だ。これまで、何かと桑子真帆アナ(30)のほうが話題になりがちだったが、そのかたわらで微笑むロマンスグレーの有馬記者に密着した。
『有馬嘉男』『ニュースウオッチ9』『評判』。3つのワードで検索すると“明るい”“安心感がある”という声に交じって、“おしゃれ”“メガネもイケてる”という書き込みが。
「おしゃれ? ぼくがですか!? それは意味不明です(苦笑)。ぼくは職場でも、ほぼジーンズ。NHKに入った動機のひとつも、自由でリベラルな職場だから、ジーンズでも大丈夫だろうと思っていたんです」
出身は山口県徳山市(現・周南市)。父は曹洞宗の僧侶で、日本に国際ボランティア活動の道を拓いた人と呼ばれていた。
「自分で考え、自分で決めなさいというのを背中で語ってくれる人で。ぼくも息子に同じように接したいのですが、番組と同じで、思い通りにはいかないですね(苦笑)」
4月からメーンキャスターを担当する『ニュースウオッチ9』は、言わずと知れたNHKの看板ニュース番組。キャスター自身の表現力が求められるが、『ニュースチェック11』時代からタッグを組む桑子アナとの掛け合いは息ぴったりで、テンポの良さが小気味良い。“NHKはこうじゃなきゃいけない”という常識を吹き飛ばし、やさしく視聴者に寄り添う番組になってきている。
「そう言ってもらえるとうれしいなぁ。桑子さんとは時にボケ役、時にツッコミ役と攻守を変えながら、ニュースについてくる喜怒哀楽を視聴者のかたの感情とシンクロするように伝えていけたらと思っているんです。それにはまず、ぼくと桑子さんが楽しむこと。それが見てくださるかたにも伝わればいいですね」
至福の時間は番組終了後、枯れた心を潤すお酒。夜のニュースに爽やかな新風を吹き込むニューフェースは、オンもオフも自分のペースを楽しんで歩んでいる。
撮影/浅野剛
※女性セブン2017年6月22日号