女性セブンの名物還暦記者“オバ記者“こと野原広子が、世の条理に一石を投じる! 今回のターゲットは、無神経なおじさんです。
* * *
“酒などを飲まされ、レイプされた”と顔と下の名前を出して、異例の会見を開いた詩織さん(28才)。相手は元TBSワシントン支局長で、安倍政権について書いた『総理』などの著書があるジャーナリストの山口敬之氏(51才)。このニュースに接したとき、カメラをひたと見つめて語る詩織さんに圧倒されて、しばらくテレビの前で金縛り状態になったわよ。
それにしても、『週刊新潮』が報じた、山口氏から詩織さんに送ったというメールにはぶっ飛んだね。当夜のホテルの状況について、《あなたは部屋の二カ所に嘔吐した後、トイレに駆け込みました。スーツケースの中やパソコンに吐きかけられたゲロを袋に片付けて》などと、嘔吐、ゲロ、ゲロまみれ、嘔吐臭といった言葉を何回も書き連ねているんだもの。
そのくせ、《素敵な女性が半裸でベッドに入ってきて、そういうことになってしまった》などと、自らに責任がないかのような言いぐさ。このメールが詩織さんの感情をどれほど逆なでするか、山口氏は考えなかったのか。
◆世の男性は思い込みや偏見を捨てるべき
しかし、ここまで物騒なことにならなくても、“オレさま・無神経おじさん”ってけっこういるよ。古くは、在任期間わずか69日の短命内閣に終わった宇野宗佑元総理。神楽坂の芸妓の指3本を握って月々のお手当の交渉をしたときのやり取りが、しきりに報じられたっけ。
人は他人に言われたら、拳を握らなくちゃならない言葉ってあると思う。私事で、ずいぶん前のことだけど、駅の改札を出たところで後ろからロコツにお尻を触られた。
「何するのっ」と振り向いたら、「なんだ、ババアか。オレに触られただけ、ありがたいと思え!」だって。すかさず私は「チカンです」と叫んで交番に駆け込んだわよ。
すると男は交番で暴れ、近くの警察署に連れて行かれたら、今度は頑なに名前と職業を明かさない。あわや拘留かというところまで追い込まれてやっと、図書館に勤める公務員と告白。