〈こんばんは☆この前読み終わった本を紹介したいと思います!〉──Google+でそう綴ったのは、48グループの総合プロデューサーである秋元康氏に「第2の松井珠理奈を見つけた」とまで言わしめたHKT48 の田島芽瑠。HKT48初シングルでは加入直後にもかかわらず、13歳にしてセンターを務めた逸材である。以前より読書好きを公言していた彼女だが、驚いたのは1か月に読む冊数。HKT48加入前には1か月になんと40冊以上も読んだこともあるという、生粋の本好きだった。
そんな彼女が5月9日のGoogle+のエントリーで紹介したのが、垣谷美雨氏の著書、『後悔病棟』だ。田島は以下のように綴った。
〈今を大切にしなきゃと思わされました。誰しも、過去に後悔があると思います。あの時に戻れたら、やり直せたらって考えた事皆さんもありますよね?〉
『後悔病棟』は、神田川病院に勤める早坂ルミ子が中庭で拾った「やり直したかった過去に戻れる聴診器」をめぐるヒューマンドラマである。第1章の〈dream〉は、がん患者の千木良小都子が「もし高校時代に戻れたら、芸能界デビューしたい」という願望から過去に戻るというストーリー。「あの頃に戻れたら」という千木良小都子に自身を重ね、本書を読んでいたのかもしれない。
6月17日には第9回目のAKB総選挙が控えている。メンバーにとって、1年間の努力を評価される場であると同時に、その結果が順位という残酷な数字で表される。田島は第5回から第7回までは順位を上げていたが、第8回には10以上も順位を落としている。日頃から「応援してくださる皆さんに恩返しがしたい」と語る彼女にとって絶好の「恩返し」の場であるだけに、順位が落ちたことに「後悔」し、そこからの挽回を狙っているのかもしれない。
田島は同エントリーで「後悔」についてこのように語っている。
〈過去の失敗や後悔があるからこそ、今がある。やり直して修正したら、きっと今の自分はいないし今の人生はない。そう思ったら、これで良いのだと思える。躓きがない人生など面白くない。〉
躓き、後悔を残した前回総選挙をバネに、今回の総選挙では大躍進となるか?