6月24日全国公開の映画『結婚』。愛されたい女の気持ちを翻弄し、心と金を奪った途端に忽然と姿を消す、天才結婚詐欺師・古海を演じるのは、ディーン・フジオカ(36才)だ。彼が結婚詐欺師を演じるなんて、誰が想像できただろう。しかし、それがハマリ役であると見た人にはわかるはずだ。七変化するこの男の素顔にとことん迫る!
◆社交ダンスの“汗”
中国武術やキックボクシングなど、優れた運動神経で知られるディーンだが、社交ダンスは初めて。
「半日だけ練習して本番だったので、集中するしかなかったですね。社交ダンスは、肉体が相手と触れ、お互い汗をかく。相手との関係性が深まることを表現するうえで、すごく大切なシーンだったと思います」(ディーン・以下「」内同)
◆ピアノの音色
劇中、空き物件に置いてあったピアノを鮮やかに弾きあげ、女性の気持ちを溶かしていくシーンがある。なめらかなタッチで繊細な音色が響き渡る。
「古海は自分自身のことを言葉であまり説明しない男ですから、言葉がなくても伝わるピアノ演奏は、今回の作品では必要不可欠でした」
◆曲に込めた焦燥感
DEAN FUJIOKAとして、主題歌の作詞・作曲・歌を担当。
「歌詞もそうですけど、実は歌詞のないところのメロディーが聴かせどころなんです。なるべくスピーディーにならずに、古海の焦燥感をどう表現したらいいのか。シンセサイザーの音にこだわって作りました」
◆濃厚なラブシーン
舌を絡めるキスなど、生々しいラブシーンの数々は、公開前から注目。
「いやあ、ぼくも見ていてドキッとしました。演じているときは夢中でためらいとかはないですけど、役が終わった後にあらためて見ると、恥ずかしさもありました。キスシーンは、必要なければやりたくないですね。やっぱり照れます」
撮影/藤本和典
※女性セブン2017年6月22日号