芸能

あなそれ 他の不倫ドラマとの違いは行動への後悔のなさ

話題を呼んでいる”あなそれ”(ドラマの公式HPより)

 昨今のゲス不倫騒動もあって、初回から注目を集めている波瑠主演の不倫ドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)。毎回、衝撃的な展開がSNSなどで話題を呼んでいるが、他の不倫ドラマとの違いはどこにあるのか? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 そんなわけで、盛り上がってきた『あなたのことはそれほど』。先日放送された第8話では、主人公・美都(波瑠)の夫・涼太(東出昌大)が、なかなか離婚届にサインせず、名字の渡辺をひらがなで書いたり、さんずいだけ書いたり、「涼太」を「涼犬」と書いたりと、笑えそうで笑えない行動を連発。一方、浮気がバレた有島くん(鈴木伸之)は妻の麗華(仲里依紗)との暮らしにへとへと状態。そんな中、美都が妊娠!? 
 
 ますます怖い展開だが、このドラマには、これまでの不倫名作ドラマとは違う特長がある。まず、一線を越えるまでの垣根の低さ。エロや愛欲も感じられず、思い出作りのような不倫関係。伝統的に「よろめきドラマ」ともいわれる(由来は三島由紀夫の『美徳のよろめき』から発したとされる)不倫のドラマは、事に至るまで、またはその後の葛藤や後悔が軸になってきた。

 どっぷりベッドシーンが話題になった鈴木京香の『セカンドバージン』然り、全編涙目の上戸彩の『昼顔』然り。ところが美都は、中学時代の同級生有島くんとにこにこと関係を続け、妊娠かもと思っても「有島君。私なんとできてしまったんです!って今度は趣味じゃなくて子供だよ」とうっかりLINEしそうになったりする。

 すごい文面だ。彼女が葛藤しているのは、異常な行動をとる涼太と結婚したことと別れられないことで、自分がしたことにはあまり後悔もない感じ。美都が次に何を言い出すのか?と目が離せない仕組みなのだ。

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン