「女性を都議会に送らなければ都政は変わらない」──小池百合子・都知事はそう宣言して自身が自民党から離党をしてまで代表に就任した都民ファーストの会に「女性活躍推進本部」を立ちあげた。メンバーはいずれも知事のメガネにかなった17人の女性候補たちだ。
その看板候補の筆頭格が港区から出馬予定の入江伸子氏(55)だろう。32歳のときにフジテレビの報道記者(カイロ支局長)だった夫が難民取材にむかう途中で飛行機事故死。当時6歳の長男とまだ乳飲み子(11か月)の次男を育て、2人とも東大を卒業させた。
悲劇を乗り越えて「父親を亡くした幼い息子たちを育て上げた母」(公式HP)という経歴だ。現在はフジテレビを休職し選挙活動に励んでいる。調査票の「尊敬する人」欄には、亡夫の名をあげて理由をこう書いている。
〈私の夫ですが、報道記者として常に前向きで果敢に取材していたからです〉
もっとも、フジ社内にはずいぶんイメージが違うという声がある。