日本プロ野球で初めてチアガールが誕生したのは、1978年の阪神である。後藤次男新監督の下、ファンサービスの一環として編成された。ところがこの年チームは大不振。主力の故障が相次ぎ、最終的には首位に30.5ゲーム離され球団史上初の最下位に沈む。
この余波はチアにも及んだ。スタンドからはヤジの嵐、大差で負けた試合では物が投げ込まれることもあり、満足にパフォーマンスできない時もあった。結果、日本プロ野球初のチアはわずか1年で解散。後藤監督とともにチームを去ることになってしまった。
この後、甲子園球場に長年チアガールの姿はなかったが、2014年、「タイガースガールズ」として36年ぶりに復活。ちなみに1期メンバーには、親子2代でタイガースのチアガールを務めたAyakaさん(※現在は卒業)が在籍していた。
※週刊ポスト2017年6月23日号