6月9日、天皇陛下の「生前退位」にまつわる特例法が成立した。生前退位に先駆けて、来年中にも眞子さまが結婚されるといわれている。特例法に「女性宮家の創設を検討する」と明記された一方、結論がどう転ぶかは不透明な状態だ。皇室ジャーナリストは語る。
「眞子さまのご結婚報道で、棚上げされていた議論が再び熱を帯びたのは事実です。当初は、特例法に『女性宮家』という文言さえ出てこなかったわけですからね。ただ、もし女性宮家を創設するとしたら、筆頭格は眞子さまでした。眞子さまが結婚され民間人となったのに対し、妹の佳子さまが皇族として女性宮家を創設するという『姉妹のねじれ』の未来は考えにくい。
さらにいえば、内親王である眞子さまが皇籍を離脱されるのに、他の宮家の女王方が残るということも考えにくい。眞子さまから、女性皇族の“結婚ドミノ”が始まる可能性も大いにあるでしょう」
そうなると残されるのは、東宮家の内親王である愛子さまだけだ。今年4月に学習院女子高等科に進学された愛子さまは、当初は欠席も目立っていたが、5月末に行われた1学期の中間テストはすべて受験され、現在は毎日元気に通学されているという。
「6月3日には学習院と筑波大学付属高校の間で行われる恒例の『付属戦』があり、愛子さまは野球やバスケットボール、バドミントン、剣道などの試合をお友達とご一緒に応援して回られたそうです」(学習院関係者)
愛子さまにとっても、女性宮家の議論は自身の将来を左右する大きな問題だ。
「愛子さまはご自身の置かれた立場を充分に理解されています。皇太子ご夫妻とご一緒にお出ましになったときには、その立ち振る舞いから皇族としてのご自覚も強く感じられます。ゆえに、愛子さまに皇室に残っていただきたいという意見は多い。
雅子さまの体調がこのままの状態ならば、将来、愛子さまが成年皇族になられたときに、父親である皇太子さまとお2人で公務に励まれるというのも一案だと思います。その一方で、当初、女性宮家の議論は愛子さま、眞子さま、佳子さまの3人の内親王を対象としたものでした。眞子さまと佳子さまが皇籍を離脱される未来が濃厚な今、愛子さまもまた皇室から出ていかれてしまうのではないか。女性宮家の議論そのものが消えることを危惧する声もあるのです」(別の皇室記者)
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年6月29日・7月6日号