今国会ほど「総理大臣の資質」と「野党の存在価値」が問われたことがあっただろうか。国民は森友学園問題と加計学園問題で安倍晋三首相の支持者と友人の経営する学校が国家から特別の優遇を受けていた事実に驚愕し、深い不信感を抱いた。
では、一方の野党は政権をチェックする責任をどこまで果たし得たか。総理が国政の節度を失ない、野党に追及能力がなければ、為政者による政治の私物化はエスカレートし、民主政治は機能不全に陥る。
初当選以来24人の総理に仕え、あるいは野党のトップとして対峙してきた小沢一郎氏(自由党代表)に、「総理とは何か」「野党とは何か」を問うた。
◆聞き手/武冨薫(政治ジャーナリスト)