安倍政権の「獅子身中の虫」が昭恵さんだとしたら、外側にいる最大のライバルは小池百合子都知事(64才)だ。
6月1日に自民党に離党届を提出して「都民ファーストの会」代表に就任。体調のこともあってか思うように動けない安倍晋三首相を尻目に、目下、都議選の選挙活動に大忙しだ。街頭演説に出れば、あっという間に黒山の人だかり。
「安倍自民党の支持率が急落するのと反比例して、都民ファーストは急上昇しています。都議選では都民ファーストが自民党の1.5倍の議席を獲得して圧勝するのではないかという声も上がっています。昨年の都知事選の立候補のタイミングもそうでしたが、小池さんは政治決断のタイミングが絶妙なんです。今回は豊洲市場の移転問題です。都議選直前に方針を決めてしまったので、自民党にとってみれば小池バッシングのわかりやすい材料がなくなってしまったんです」(政治ジャーナリスト)
小池旋風は思わぬところにも吹いている。6月14日に発売された『小池百合子写真集 YURiKO KOiKE 1992-2017』(双葉社刊)が売れている。当初は5000部の予定だったが、発売前から問い合わせが殺到し1万5000部を発行。それもほぼ完売で、増刷が決まったという。オリコンの週間写真集ランキングでは、アイドルやタレントを差し置いて堂々の1位。
「多くは女性が買っているそうです。選挙で勝つには女性の心を掴むのが定石。東京では有権者の数自体が女性の方が多いですからね」(前出・政治ジャーナリスト)
女性政治家というだけで女性の支持が集まるわけではない。むしろ“同性だから嫌なところが見える”こともある。
なぜ女性が小池氏を支持するのか。その理由について、『小池百合子式着こなしの黄金ルール』(扶桑社刊)の監修者で、ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓さんが解説する。
「小池さんはファッションを戦略的に政治に取り入れています。今までは女性政治家といえば2タイプしかいませんでした。フリルを多用するなど女っぽすぎる稲田朋美さん(58才)タイプと、立て襟がトレードマークで男まさりなスタイルの蓮舫さん(49才)タイプ。でも、小池さんはスカートやパンツをバランスよく使って、女っぽすぎず男っぽすぎない。そのバランスのよいファッションで自分のイメージをコントロールし、見事にブランディングしていると思います」
※女性セブン2017年7月13日号