7月1日公開の映画『忍びの国』で主演を努めた嵐の大野智(36才)──。時は戦国時代、織田軍が伊賀討伐の兵を挙げるが、伊賀でいちばんの忍び・無門(大野智)が率いる忍びの軍団は思いもよらない秘策で対抗する──という物語。撮影の裏側や共演者について、大野に話を聞いた。
◆記憶が飛んだ殺陣
「満島(真之介)くんが演じる次郎兵衛との戦いのシーンは、真夏の撮影だったんです。途中で満島くんが汗だくになってきて、『意識がもうろうとする』って言い始めたりして(笑い)。なんとか撮影が終わってから『大丈夫?』って聞いたら、『大丈夫です! 後半記憶がないですけど』って(苦笑)。でも、リアルで臨場感があるシーンになりましたね」(大野、以下同)
◆ドッキリを仕掛けられた!?
「お国(石原さとみ)を屋根の上から覗くシーンの撮影リハーサルをしている時に、監督が隣で演出をしてくれていたんです。監督の隣でもう一人、誰かが指示を出していて、『助監督かな?』と思ってたんです。そうしたら、途中で『オイ』って言われて、見たらニノ(二宮和也)で! 真剣に話を聞いていて全然、気づかなかったからびっくりしましたね。 一瞬、ドッキリかなと思ったけど、ただ遊びに来てくれただけでした(笑い)」
◆迫力あるお国の睨み
「さとみちゃんは、お国が『侍になりなさい!』と言うシーンで、監督から微妙な表情の違いをつけて演じるよう、何パターンか求められていたんです。徐々にヒートアップするように5パターンくらい撮って、使われたのは3パターン目くらいだと思うんですけど。いちばん強い表情の時は睨みつけるような感じで、『さとみちゃんこんな顔をするんだ!』って怖かったです(笑い)」
◆3日間かけて撮影した壮絶な戦い
「(鈴木)亮平くんが演じる平兵衛との決闘シーンは、3日間かけて撮影したんです。やってもやっても終わらなくて、正直、キツかった。2人の距離が近いから、どちらかが殺陣を間違えると本当に当たっちゃうから、お互いに集中力も必要でした」
そして、素朴な疑問をぶつけてみた。
──「大野智」の名前の由来は?
「両親が岸田智史さん(現・岸田敏志)というアイドル的人気だった歌手が好きで、そのお名前から名づけたって聞きました。自分もアイドルになったからね(笑い)。ちなみに、嵐というグループ名は、今となっては自然に聞こえるけど、最初に聞いた時には「嵐? なんで?」って衝撃でした(笑い)」
──最近、ハマっていることは?
「料理をするようになりました。きっかけは、特にないんだよなぁ(笑い)。薬味系が好きで、薬味の材料ばっかり買います。なんにでも薬味を入れたいんだけど、とくにそうめんには、いっぱい入れたい! 万能ねぎ、しょうが、みょうがとかいろいろ入れるから、もはや薬味を食べてるみたいなんだけど、それがいいんです(笑い)」
※女性セブン2017年7月13日号