「セックスレス夫婦」が社会問題となって久しい。そんな中、「ソフレ」なる関係が老境を迎える男女の新たな“性のかたち”となっているという。
「あの人知ってる?」
「誰?」
「貝田英信。彼女のソフレ」
「ソフレって何?」
「添い寝フレンド」
──大人気ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)のワンシーンだ。藤木孝(77)演じるピアニストだった貝田は、元シャンソン女王・及川しのぶ(有馬稲子・85)の「ソフレ」として登場する。
台詞の通り、ソフレは「添い寝フレンド」の略。肉体関係を持たずに傍にいて、ただ添い寝するだけの異性を指す。
セックスフレンドを意味する「セフレ」は知られていても、「ソフレ」とは耳慣れない言葉だ。『友達以上、不倫未満』(朝日新書)の著者でフリージャーナリストの秋山謙一郎氏が解説する。