国内

マナー違反する他人の子供を「叱るべき」か否か、結果は圧倒的

「他人の子どもでも叱るべき」という声が圧倒的(写真/アフロ)

「マナー違反をする他人の子供を叱るべきかどうか」──女性セブン読者の男女422名にアンケート調査を行ったところ、86.5%が「賛成」つまり「叱るべき」と回答した。わが子を叱れない親が増えたといわれる一方で、アンケートでは、「叱るべき」と考え、実行している人が多数派に。あなたはどう考えますか──。

 東京都教育委員会が2011年に公表した調査によれば、社会のルールやマナーを守れない子供たちが増えた原因として、約8割の人が、「子供が悪い行為をした時に、きちんと叱れる親や大人が減った」などを挙げた。

 一方で、東京学芸大学教育学部教授の岩立京子さんは、いじめやひきこもりなどの問題が続出してきた1990年代以降、子供を社会の中で育てようという考えが、再び広まってきていると話す。

「社会のルールを伝え、子供を育てるのは、親だけでなくすべての大人の責任。こういう考えのもと、登下校の見守りなどが一般的になってきています。マナー違反の子供を注意できる大人は増えています」(岩立さん)

 しかし、叱るべきだとわかっていても、躊躇するのもわかると、岩立さんは続ける。

「注意したことで、親や子供に反発されたら、という不安はよくわかります。トラブルに巻き込まれる可能性があるなら、無理をする必要はありません」

 叱り方に気をつければ、不安も減るのでは、と言うのは、20年以上保育士を務めた、こどもコンサルタントの原坂一郎さんだ。

「“何しているの!”“なんでそんなことをするの!”といった質問調の叱り方では、ただの文句として届くだけ。効果はゼロです」

 子供のよくない行動には、“すべきこと”に短い理由をつけて話せばいいという。

 例えば、木に登って危ないことをしている子供には、「危ないでしょ!」と叱るのではなく、「危ないから下りなさい」と言う方がいい。

 子供は、叱り方ひとつで、成長もすれば、過ちも繰り返す。子供の心に届ける言葉は、きつい叱責である必要はないようだ。

 ちなみに、「実際に叱ったり注意したりしたことはありますか?」というアンケート調査では「ある」という回答は72.3%だった。実際に叱った経験のある人の割合は、「するべき」と思っている人よりやや減るが、それでも7割以上。日本の大人も捨てたものじゃない!?

※女性セブン2017年7月20日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン