《咳がずっと治らなくて苦しんでた件ですが最近、霊媒師さんに見てもらったら右肩に女性の霊と15個の念がついてると言われて、お祓いしてもらってから咳がピタッと止まりました。念って喉にでたりするんだって。みなさんもお気をつけください。。》
こんなツイートをしたのは、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ(24才)。3月から続いていた原因不明の咳がお祓いで止まったと報告したのだ。
取材をしていると、最近の若者の間で“かかりつけお祓い”という言葉がちょっとしたブームになっていた。都内のある大学に通うMさん(21才)は、「彼氏ができるようにって、お祓いに行っています。私の友達もみんなそれぞれ“かかりつけ”がいるんですよ」と笑う。
「私がやるのは、坐禅を組んで、お話を聞くくらい。終わった後はすごく肩が軽くなっていてポジティブになれるんです。毎回5000~8000円くらいかかりますが、実際に別れた後すぐに新しい彼氏ができたので信じてます。それからは、進路で困った時とか、人間関係で悩んだ時は必ず行きますね」(Mさん)
こうした「かかりつけお祓い」をしてくれるのは、有名な神社やお寺であることもあるが、最近はSNSが浸透したこともあって、口コミで評判のいい霊媒師が行うことが多いようだ。
そこで女性セブンは、美容・ファッション業界でひそかに話題になっている、予約2か月待ちという霊媒師Xさんに話を聞くことができた。
「いらっしゃるかたは10~80代と幅広くて、女性が多いです。うちは口コミとか紹介だけで受けているのですが、最近はSNSの影響で若い人たちが増えた気がします。みなさん、“なんとなくうまくいかない”とか、“相談はとくにないんだけど”と来る人もいます。来たらやっぱり悩みとかストレスがあって、祓って帰っていきますね。定期的に月に1回来るとか、多い人だと、週に2、3回来る人もいますよ。
体調が悪いとき、ストレスが原因なのに、自分でわかっていないこともあるじゃないですか。そういう場合は、お祓いなんかで治ったりするわけです。うちはお祓いと相談とミックスなので、来やすいのかもしれませんね」(Xさん)
恋愛や友情、進路など、生死にかかわらない内容を霊媒師に聞く。これまでは友達にするような内容を、しかもコスパ重視の彼女たちが、なぜ1回5000円ほどの相談を頻繁にしたがるのか。
「自分の決断に言い訳を残したいからではないでしょうか。自分の人生は自分でコントロールできると思っている人もいますけど、それと同じくらい、自分でコントロールできないと思っている人もいますから。
ただ昔に比べれば、今は結婚も就職も全部自分で決められるような自由な社会になりました。でもそれで選択肢が多くなりすぎている。何か1つ指標がほしいということなのではないでしょうか」(平松さん)
※女性セブン2017年7月20日号