健康を増進し、病気を予防し、若さを維持するのに良い油は欠かせない、というのは今や常識。だが、体にいいといわれる油が数多く登場し、何をどう摂ればいいのか、正直よくわからない。そこで、オイルの健康効果を知り尽くしている達人に、数あるオイルの中から、健康効果を高めるための油選びについて聞いた。
植物油研究家・林裕之さんの妻で、料理研究家の林葉子さんは、オメガ6系油をオメガ3系に替えて、娘のアトピーを完治させた経験を持つ。
「娘のアトピーを改善しようと、とにかくキッチンからオメガ6系油を排除しました。そして、亜麻仁油やえごま油をかけるなどオメガ3系を積極的に摂る食事に切り替えたら、娘のアトピーが改善したんです。それで、今でもオメガ3系油を使い続けています。
オメガ3系油は、ほとんどの料理に使えますが、しょうゆやみそなど、和の調味料との相性がいいので、納豆にかけたり、みそ汁や煮物の仕上げに入れることもあります。
市販のノンオイルドレッシングやポン酢と合わせて、自家製のドレッシングを作ったり、ヨーグルトなどに混ぜて、自家製マヨネーズを作ることもあります」
さらに、意外な使い方もおしえてくれた。
「それに、野菜ジュースに入れると風味が増して、脂溶性のビタミンA、D、E、Kが効率よく摂れるなど、とにかく活用のバリエーションが広いので、飽きることはありません。
オメガ3系は加熱に不向きですが、私の愛用しているえごま油には酸化防止剤としてビタミンCとビタミンEのトコフェロールが少量添加されていて、加熱にも使えて便利です。動物系油脂のラード(豚脂)やバターも料理にコクを加えるために使っています」
※女性セブン2017年7月20日号