屈辱の連敗トンネル脱出後も、低空飛行が続く高橋由伸巨人。ファンの間でも、もはや諦めの空気すら漂っている。しかし、2008年に休刊した『週刊読売』では、開幕6試合目から最下位に沈んだ1975年の長嶋巨人を、様々な形で応援し続けた。
歌手・天地真理に「長島さんは明るい性格だから、明るいスポーツをしてくれさえすれば、当面、勝負にこだわらないように、と私は考えています」とまで言わせ、その独創性は当時の特集を読むとよくわかる。最下位でシーズンを終えた11月15日号では、〈なにがなんでも巨人を優勝させるための読者のアイデア〉という応募発表を行なった。
タイトルはこうだ。
〈このあつい思いを聞いてほしい 王への敬遠はホームラン扱いにせよ!!〉
他にも野球のルールさえ無視した“改革私案”が多数披露された。