今年4月にスタートした情報番組『ごごナマ』。“オトナの井戸端会議”をコンセプトに企画を進めていた押尾由起子プロデューサーが真っ先にキャスティングしたのは、なんと猫の編集長! 「ジブン」と名付けられたその猫、その採用条件は…。
「寡黙で度胸がある、高倉健さんみたいな猫ということで、ジブンが選ばれたそうです。まぁ、ジブンは甘えベタの不器用ですから…」
番組が始まったとき、ネコ編集長はまだ1歳を過ぎたばかり。普通だったらヤンチャ盛りなのだが、リビングをイメージして作られた開放的なセットから脱走することもなく、まったりと床に寝そべったり、カメラの前を横切ったり。
「番組にはさまざまなゲストがいらっしゃるのですが、ジブンがいることでなごんでくださることも多いし、ジブンを見たくてチャンネルを合わせてくださる視聴者もいるそうで…いやぁ~、なんか照れくさいっすね」
スタジオ入りは毎日オンエアの約30分前の12時半。首元を飾るトレードマークの“プロデューサー巻き”は季節に合わせて色を変えるという。
「これを巻くと、身の引き締まる思いがするんですよ。今日も本番がんばらなくちゃ、と」
アクシデントが付きものの生放送で、がんばっていないように見せるのも、ネコ編集長のお仕事テクニックなのである。
【プロフィール】
名前:ネコ編集長 ♂
年齢:1歳
種類:猫(ブリティッシュショートヘア)
勤務先:NHK総合テレビ 『ごごナマ』
職種:番組制作統括
主な仕事内容:ゲストのかたをお出迎えし、番組中になごんでいただく。スタジオパトロール。
お給料:基本給はキャットフード。ボーナスは“猫がみんな大好きな液状オヤツ”(NHKですので、商品名は申し上げられません…)
好きなこと:飲み水に手を突っ込んだりして遊ぶこと。床に寝そべること。
嫌いなこと:過剰な愛情表現。
現在の悩み:仕事は順調だし、体調はいいし、特になし。
将来の夢:ネコ編集長の冠番組を持ちたい。
撮影/山口規子
※女性セブン2017年7月27日号