眉間に寄せたしわ、真一文字に結ぶ口元、要所でうるませる瞳。さすが、「世界のケン・ワタナベ」。7月15日、渡辺謙(57才)が久々に公の場に姿を見せた。
──夫婦を続けていく?
「ぼくが今言える立場ではないと思うんですね」
──ふたりでがんばろうという感じ?
「まだ、まだね、そこまでもなかなかいってない感じです」
──奥様を愛しているか。
「それもぼくが今言える立場ではないので、はい」
妻・南果歩(53才)への裏切りが露見したのは今年3月のこと。渡辺とジェリーデザイナー・A子さん(36才)との3年不倫が『週刊文春』で報じられた。同誌の直撃に「後日、きっちり話をさせてもらいます」と応じたものの、渡辺は沈黙を貫いてきた。それから4か月──やっと口を開いたかと思いきや、奥歯に物が挟まったような物言いに終始した。
「果歩さんとの今後の夫婦関係について聞かれても、“支えていきたい”とは言うけれど、離婚しないとは明言できませんでした。そもそも、果歩さんと一緒に暮らしていないどころか、連絡はほとんど取っていないような言い方でした。まだ不倫相手の女性と決着がついただけで、果歩さんとの話し合いは解決の糸口どころか、始まってすらいないというのが実際のところのようです」(芸能関係者)
昨年来、ゲス不倫報道が世間を賑わせているが、実際のところは不倫は夫婦の問題であって、夫婦で解決をしていくものだ。それが中途半端なままで会見を開いても、今回のようにしどろもどろになるだけ。
「それだけに、4か月も経った今更、会見を開く必要があったのか、タイミングに違和感がありました」(別の芸能関係者)
その答えのヒントは、まさにその会見場にあった。詰めかけた記者やカメラマン約120人の中に、芸能ネタとは無縁のNHKが異例のスタンバイをしていたのだ。
「渡辺さんは、来年の大河ドラマ『西郷どん』に島津斉彬役での出演が決まっていました。本来なら春先に発表される予定でしたが、不倫騒動で6月までずれ込んだ。その陰で、“大河放送期間中の来年いっぱい離婚をしないなら、出演を認める”というNHK側からの条件提示があったようです。
渡辺さんの出世作は1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』ですから、NHKには育ててもらった恩義もあるし、今回の重要な役柄でぜひ出演したいという熱意もあった。渡辺さんの出番ははまだ先ですが、『西郷どん』の撮影が7月上旬から順次始まり、この先番組のPRもどんどん増えるわけですから、それが本格化する前に会見してほしいというのがNHK側の意向だったそうです」(前出・芸能関係者)
結果として、南との「今後」が宙ぶらりんなままでの強行会見となったのだ。
※女性セブン2017年8月3日号