自民党「魔の2回生」に新たな“失格議員”がデビューした。岸田派名誉会長・古賀誠氏の元公設第一秘書で、地盤(福岡7区)を継いだ藤丸敏・代議士(57)である。
不倫、金銭トラブル、重婚、暴言パワハラなど安倍政権にダメージを与え続ける2回生において、“若手”議員らしからぬいぶし銀のスキャンダルは異彩を放つ。
気象庁が福岡県の筑後・筑豊地方の16市町村に「甚大な被害の危険が差し迫っている」と大雨特別警報を発令したのは7月5日午後5時51分だった。
その夜8時頃、東京・永田町の高級料理店から20人ほどの団体と一緒に出てきた藤丸氏は、地元の八女市にも特別警報が出されたことを知ってか知らずか、千鳥足でタクシーを拾った。
向かった先は江東区の地下鉄・清澄白河駅近く。車内でズボンのベルトを緩めていたらしく、車を降りると赤ら顔でズボンをずり上げてチャックを閉める。その視線の先には、白いチワワを連れた秋吉久美子似の女性が出迎えていた。
愛人のSさんだ。彼女は藤丸氏から上着と紙袋を受け取り、代わりに犬のリードを渡すと、2人は10分ほど散歩した後、一緒に32階建ての超高層マンションに入っていった。地元で災害が起きていたときに愛人と仲良く犬の散歩をしていた藤丸氏とは、どんな人物なのか。