連日猛暑が続いている。この時期に気をつけたいのが、食品の保存方法だ。生物に気をつけるだけでなく、日頃意識したことのない様々な食料品への配慮が必要となる。
日持ちしそうな小麦粉にも、意外な落とし穴があるとフードコーディネーターの南恵子さんが指摘する。
「小麦粉を常温保存すると、ダニがつきやすい。ダニは加熱で死にますが、死骸がアレルギーの原因になります。今の時期は密閉容器に入れ、冷蔵保存した方がいいですね。一度開封すると、冷蔵庫でも数か月、常温だと1~2週間が消費の目安です。できるだけ小さなサイズを買い、冷蔵庫に入れるようにしましょう」
また、一度使って残った小麦粉は破棄するのが鉄則。
「空中や皿にも雑菌はいますし、空気中に出すと水分を含んで雑菌がつきやすくなります。使う分だけ出して、余ったら思い切って捨ててください」(南さん)
「精米した米は、5~10℃だと60日、25℃だと60日弱、30℃くらいだと30日程度で味が落ちる」と話すのは食品安全教育研究所の代表・河岸宏和さん。
「夏場は精米日から1週間内のものを買い、1か月以内で食べきるのがおすすめです。暑いとぬか臭くなり、虫がつきやすくなります。ペットボトルに入れ、冷蔵庫で保管するのがおすすめです。買うときは5kgよりも2kg程度のサイズのものを選ぶのがいいですね。精米日をチェックして、新しい米袋が上に積まれているお店で買うようにしましょう」
※女性セブン2017年8月3日号