英語にコンプレックスを持っている方は多い。そこで英語が全然話せなかったのに、今は英語を武器に活躍している人が、どんな勉強をしたのか解き明かしてみよう。
32才から独学で英語を始めた川本佐奈恵さん(57才)。勉強開始当初は全く英語ができなかった。しかし、今では日本の文化を外国人に知ってもらうためのボランティアガイド団体『TOKYO FREE GUIDE』の理事長を務め、英会話スクール「English Time」を経営している。川本さんの勉強の秘訣とは――。
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ラジオ英会話は、テキストを書店で購入し、それを見ながら1日約15分、ラジオを聞きながら勉強します。ラジオ英会話は、基礎英語よりも日常会話が詰まっているので、私はこれ1つに絞って勉強しました。
聞いたら口から出すことをとにかく繰り返す。スピード、リズム、イントネーション、間の取り方まで、すべてそっくり同じになるまで、ワンセンテンスごとに繰り返します。最終的にテキストを見なくても言えるようになるまで練習しました。
時間をみつけては、いつでも練習しましたね。イヤホンをして、聞いてはストップして発音を真似しての繰り返し。買い物中も、料理中も、掃除中も、ひたすらブツブツ…。
やることは簡単で、とにかく聞いて真似をするだけ。続けていると約1年でなめらかに話せるようになりました。さらに自分の言葉として口から出てくるようになったのはその2年後です。
日本人の英語学習法で圧倒的に足りていないのは音真似の部分。音を真似してそっくりになるまで繰り返す。テキストすべてとはいいません。覚えたいフレーズだけは、最低100回は繰り返すんです。
一方、文法の勉強は初めにやると失敗しがちです。学校では文法から学びがちですが、スラスラ言えるようになってから、文法を学んだ方がすんなり理解できると思います。
これから東京オリンピックまで、あと3年。徹底的に音真似をすれば、日常会話まで行けますよ。何年やっても話せるようにならない人は、毎日やっていないから。毎日口から出す練習さえすれば、絶対に誰でも話せるようになるはずです。
※女性セブン2017年8月3日号