数々のTV番組に出演し、写真集も多数出してきた小島可奈子。この度新たなスタートを切ったが、実は30歳の時に、自分で撮っていた未発表のヘアヌード写真がある。7月21日発売の週刊ポストでそれらの写真が公開されているが、彼女はいま、何を考えているのか。小島が過去の自分とこれからの自分を語る。
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20代の頃はヌードの依頼をたびたびいただいては、お断わりしていました。そのことで事務所のマネージャーとも意見が合わず、常にヌードのことが壁になっていました。ただ、この仕事をしている以上、求められることができないのでは、表現の幅が狭まってしまうということも自覚していました。ヌードになることが人生の課題のようにのしかかって、20代の私はいつも悩んでいました。
2005年に30歳を迎えて、いつまでも若くはいられないことを実感すると、これまでやれなかったことに挑戦して壁を乗り越えたくなったんです。そこで、友人のカメラマン、スタイリスト、ヘアメイクに声をかけて、女性だけのチームを作って2泊3日で沖縄にロケに行きました。
周りが女性ばかりといっても、人前で全裸になるのはやっぱり恥ずかしいし、怖かった。長年グラビアをやってきていても、脱ぐことが平気なわけじゃないんです。それでも、当時、若かった私たちは「自分たちの作品を創りあげよう」と燃えていて、私も羞恥心を捨てて撮影に没頭しました。皆、私と同じように、表現したい何かを抱えてもがいていたんですね。