今クールの夏ドラマの中で、断トツの視聴率を記録しているのが『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)だ。7年ぶりに月9に登場したシリーズ3作目は、これまでのシーズン1、2と何が変わり、何が変わらないのか。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが好調の理由に迫る。
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初回視聴率が夏ドラマトップの16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、2話目も15.6%と好調をキープ。ここ数年、ネットメディアに「また最低視聴率更新」「いよいよ打ち切りへ」と散々な書かれ方をしていた“月9”にとっては、ひさびさのヒット作になっています。
とは言え、鳴り物入りで放送された前期の『貴族探偵』がふるわなかったこともあって、放送前に不安の声があったのも事実。第1弾は9年前、第2弾は7年前に放送されたため、「何で今さら」「もう完結したでしょ」「過去の遺産にすがるのか」という否定的な声も少なくありませんでした。
なぜ7年ぶりの第3弾は視聴者に受け入れられたのか。変わっていないところと変わったところの両面を挙げながら、その理由を探っていきます。
◆『救命病棟24時』がないことによる期待