ライフ

藤井四段 「進学」か「中卒」か、どっちがいいのか

“最善手”を指せるか?(写真:時事通信フォト)

 天才棋士・藤井聡太四段(15)が、中学生最後の夏を迎えている。「夏休みは時間的にかなり余裕ができるので、強くなる機会。有効に活用して頑張りたい」──そう語る藤井四段は、近く大きな決断を迫られる。来年4月に高校へ進学するのか、それとも将棋一本に専念するのか、だ。

『週刊ダイヤモンド』(7月8日号)のインタビューでも〈学校に行くと時間的な制約がかなり増えますので、高校進学については迷う気持ちというのはあります〉と打ち明けている。

 藤井四段は「勉強」でも優等生である。現在通う名古屋大学教育学部附属中学は、中高一貫校だ。「受験なしで附属高に進学できるので、とくに藤井四段のお母さんは進学を強く望んでいるようです」(将棋雑誌記者)という。

 いくら天才棋士とはいえ、「中卒でプロ一本」を選ぶより「つぶしの利く進学」を―と考えるのは親なら当然だろう。これまで中学生でプロ棋士になった4人の「先輩」(加藤一二三九段、谷川浩司九段、羽生善治三冠、渡辺明竜王)も、いずれも高校進学を選んでいる。

 それでもなお、藤井四段が「中卒」という茨の道を選ぼうとするのはなぜか。前出・将棋雑誌記者がいう。

「記録へのこだわりが大きいのではないか。タイトル獲得の最年少記録は屋敷伸之九段が持つ18歳6か月(1990年に棋聖獲得)で、約3年6か月の猶予が残されている。また羽生三冠が初めて竜王のタイトルを手にしたのは19歳のときでした。藤井四段なら将棋に専念すれば最年少記録を更新する可能性はぐっと高まる」

関連キーワード

関連記事

トピックス

休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
新年度も順調に仕事を増やし続けている森香澄
《各方面から引っ張りだこ》森香澄、“あざとかわいい”だけじゃない「実はすごいアナウンス力」、「SNSの使い方はピカイチ」
NEWSポストセブン
4月7日、天皇皇后両陛下は硫黄島へと出発された(撮影/JMPA)
雅子さま、大阪・沖縄・広島・長崎・モンゴルへのご公務で多忙な日々が続く 重大な懸念事項は、硫黄島訪問の強行日程の影響
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン