偉そうに孫に将棋を教えていたのに、いつの間にか孫が強くなってきて…。千葉県に住む看護師の女性Fさん(62才)が、夫(63才)の将棋にまつわるエピソードを告白する。
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中学生でプロ棋士になった藤井君が話題だけど、うちの小学4年生の孫もかなり強い。小1から学校帰りには、「じいちゃ~ん、将棋しよう」って、飛んできて、夫もそれはそれはうれしそう。
でも、孫が徐々に強くなるにつれて、夫の態度が悪くなってきたの。ばちーんとコマを叩きつけながら、毎回勝って、終わればドヤ顔で感想戦。「こうしたから負けたんだ。わかったか」と孫が泣くまでダメ押しよ。
孫もだんだんうちに寄りつかなくなって、強い子供がいる道場に通ったり、パソコンと対戦したりしていたみたい。
それでこの夏、とうとう孫が夫に勝っちゃった。しかもハンデなしで。そうしたらまあ、夫の見苦しいこと。「じいちゃん、『負けました』は」と言われても、「オレが本気じゃないの、わかんなかったか」。
「でも感想戦はしようよ」と言われると、「あれは大人がするものだ。まだ早い」って。
それきり孫は来ないわよ。当たり前だって。
※女性セブン2017年8月17日号