本誌・女性セブンは30代から70代の既婚男性200人にセックスレスに関するアンケート調査を実施した。その結果、「妻と1週間以内にセックスをした」という男性は37人(18.7%)と少なく、「1年以上していない」と答えた人も50%を上回った。
1年以上セックスをしていない人に〈もう一度妻とセックスをしたいか?〉と問うと過半数の人が「NO」と回答した。その一方で〈性欲の処理は妻以外でしていますか?〉という質問には半数以上が「YES」とした。その処理の方法としては「マスターベーション」が最も多かったが、家庭の外にセックスする相手を持っている人が30%以上いた。
出版社勤務の野沢瑛太さん(仮名・46才)は妻(26才)の不妊治療がきっかけでセックスレスになったという。
5年前に結婚したふたりは子供を望んでいたがなかなか恵まれず、婦人科を受診したところ、妻が不妊体質だと診断された。以来、夫婦の間のセックスは“愛を確かめる行為”から“子づくりのための義務”となった。
「排卵日になると“チャンスは今日しかないんだから!”と鬼気迫った様子で迫られ、行為が終わると“またダメだったらどうしよう”とさめざめと泣く。地獄でした…。今は子供も授かり彼女も落ちついていますが、ぼくは当時のことがトラウマとなってしまい、もう妻とのセックスは無理です…」(瑛太さん)
妻との行為がなくなってからの性処理は、もっぱら風俗を利用しているという。2014年にタレント・つちやかおり(52才)と離婚した布川敏和(51才)は、離婚理由はセックスレスと報じられた。布川が、かつての夫婦の営みについて明かしてくれた。
「3人の子供たちに子供部屋を作ろうと、自宅をリフォームした際に、夫婦の寝室が別々になり、そこからセックスレスが始まりました。スキンシップがあれば、夫婦げんかが起こっても仲直りもできるのですが、セックスレスになったことで、険悪な期間も長くなり、徐々に夫婦間の空気が変わっていきました。これじゃいけないな、と思い、子供が学校に行っている間にラブホテルに誘う計画を立てたこともあったけど、なかなかチャンスが見つからなかった」
布川に限らずセックスレスになっても、妻を求めようとする夫がいるのも事実だ。
だが、『友達以上、不倫未満』(朝日新書)の著者・秋山謙一郎さんは「男の本音」についてこう解説する。
「セックスレスの男性が、皆、一様に口にするのがレスでも“夫婦の気持ちはつながっている”あるいは“もはや家族だから”ということ。しかし、そう言いながらも彼らは“性的嗜好が合わないから”とか“性的な意味では配偶者に飽きてしまった”と、家庭の外に相手を求める」
男の性欲は“夫婦の愛”にも勝るのだろうか──。
※女性セブン2017年8月17日号