「このハゲーーー!」──。ワイドショーで連日繰り返し流され、幼稚園児まで真似するようになってしまったのは、『週刊新潮』(6月29日号)が報じた豊田真由子衆院議員の政策秘書への「絶叫暴言」。
自民党“魔の2回生”である豊田氏はすぐさま離党し、体調不良で「入院」して雲隠れ。一方、「絶叫音声」を録音していた元秘書は被害届を出し、7月6日に埼玉県警が受理した。豊田氏の後援会関係者はこう話す。
「豊田は被害届の件はどうにかなると思っているようで、議員辞職はせずに次の選挙も同じ選挙区で戦おうと考えているようだ。8月に入ってから秘書が地元でお詫び行脚を始めています」
豊田氏が政治活動再開に向けて動き出すなか、仕事や運転のミスを咎められ、“ハゲ”“生きてる価値ないだろう”と罵られた元秘書はどうするのか。
「被害届を出し、その後の聴取や現場検証など一通りのことは終わっています。他の関係者への聴取なども進んでいると聞いていますので、今は捜査の進展を見守っていたいと思います」
そう語るのは、当の元秘書だ。本誌の直撃に、あの録音音声と変わらぬ穏やかな声で応対した元秘書は50代で、豊田事務所の前には、自民党のベテラン議員や、民主党の重鎮議員の秘書も務めていたことがある。かつて記者をしていたこともある彼は、近況についてこう明かした。
「今までの経緯を振り返りながら文章にまとめています。現段階では、出版も掲載のアテもないのですが」