女性セブンの名物還暦記者“オバ記者“こと野原広子が、世の中の様々な事象にツッコミを入れる! 今回の標的は2人の女性議員です。
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蓮舫(49才)、稲田朋美(58才)。「総理を目指す」と言っていたふたりが就任1年足らずで、野党第一党の党首と、防衛大臣を辞任。
さんざんふたりを酒の肴にしてきた私だけど、いざ大舞台から降りられるとなんとも複雑でね。振り返れば保守、革新と、掲げる看板は違うけれどこのふたり、実によく似ていたんだわ。
年齢は稲田氏のほうが8才上だけど、蓮舫氏は2004年に、稲田氏は2005年に、お膳立てをされて国政選挙に出ている。野党時代は舌鋒の鋭さで売り出したのも同じ。
大臣になったのは蓮舫氏が早くて、2010年に内閣府特命担当大臣と国務大臣。政権交代で2年後には稲田氏が同じ職に就いている。
さらに言えば、党首とか、防衛大臣という大神輿の上に乗ったとたん妙な“私”を出したのもそう。蓮舫氏の“私”は、二重国籍問題。さっさと「台湾国籍を抜きそびれていました」と言えば傷は浅かったのに、“へらへら笑い”と突っ張りでその場しのぎ。
稲田氏の“私”は、「誤解を招きかねない」など、弁護士の論法で自分の不始末をうやむやにしようとしたこと。そして防衛省という物堅い組織の長を、ガーリーな“ともちんファッション”で通そうとしたこと。
どちらも「私らしく」と思ってかどうか。いずれも失敗に終わったけど、私はふたりを責められない面もあると思うんだ。
「立場が人をつくる」というけれど、女性政治家の人をつくる場がないんだもの。トップを目指すにはどうふるまい、どう階段を上ればいいか。
男の政治家が知らず知らずのうちに身につけるノウハウがなくて、モデルといえば今のところ小池百合子都知事ひとりだけ。
しかし政党を5つも渡り歩くようなケモノ道を、後に続けと言われてもできるものじゃありませんて。
こうなったら両氏が“しくじり先生”になって指導にあたったら、後世に名を残すと思うんだけどな。で、最初の生徒は今井絵理子さんとか?
※女性セブン2017年8月24・31日号