スポーツ

東京五輪後に白鵬部屋誕生し「大勢力築ける」の声

目指すは白鵬部屋の設立か(写真:時事通信フォト)

 名古屋場所で歴代最多を更新する39回目の優勝を果たした横綱・白鵬(32)が、千秋楽から一夜明けた会見で語った言葉は、これから数年の“激動期”を見通す上で、大きな意味を持つ。

「やっぱり、東京五輪の開会式では横綱の土俵入りをしたい。4横綱いますから、露払いや太刀持ちも横綱が務めれば……。その日が来ることを願って、自分がしっかりしなければ」

 少なくとも、3年後まで綱を張る意思を表明したのだ。場所中には「日本国籍取得を決意」と報じられ、一代年寄を取得しての〈白鵬部屋〉の立ち上げへの道筋も見えてきた。伊勢ヶ濱一門のある親方はこう語る。

「白鵬部屋は、白鵬がいま所属する宮城野部屋を逆に傘下に収めるかたちで立ち上げられるのではないか。白鵬はすでに宮城野部屋のなかに4人の内弟子(将来部屋を立ち上げた時の弟子)を抱えている。

 新しい部屋をゼロから興そうとすれば用地や建築費など10億円近い資金が必要。現在の師匠・宮城野親方が2022年に65歳定年を迎えることを考えると、東京五輪後のタイミングで部屋の“看板”を白鵬部屋に掛け替えることで、よりスムーズに白鵬が一大勢力を築けるはず」

 すでに、関係者は3年後を見据えて動き出している。

※週刊ポスト2017年8月18・25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ロシアのプーチン大統領と面会した安倍昭恵夫人(時事通信/EPA=時事)
プーチンと面会で話題の安倍昭恵夫人 トー横キッズから「小池百合子」に間違われていた!
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
長嶋茂雄さんとの初対戦の思い出なども振り返る
江夏豊氏が語る長嶋茂雄さんへの思い 1975年オフに持ち上がった巨人へのトレード話に「“たられば”はないが、ミスターと同じチームで野球をやってみたかった」
週刊ポスト
元タクシー運転手の田中敏志容疑者が性的暴行などで逮捕された(右の写真はイメージです)
《泥酔女性客に睡眠薬飲ませ性的暴行か》警視庁逮捕の元タクシー運転手のドラレコに残っていた“明らかに不審な映像”、手口は「『気分が悪そうだね』と水と錠剤を飲ませた」
NEWSポストセブン
金田氏と長嶋氏
《追悼・長嶋茂雄さん》400勝投手・カネやんが明かしていた秘話「一緒に雀卓を囲んだが、あいつはルールを知らなかったんじゃないか…」「初対決は4連続三振じゃなくて5連続三振」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
NEWSポストセブン