世界遺産の京都・下鴨神社で驚きのイベントが開催される。9月5・6日に予定される「京都政務セミナー」のテーマは〈今の時代に求めらている議員像〉(ママ)。“前衆議院議員”による特別講座だという。誤字よりも気になるのが、講師の名前。あの宮崎謙介氏(36)である。
宮崎氏といえば代議士だった昨年2月、「育休を取りたい」と宣言しておきながら、妻の金子恵美・代議士(39)の出産直前に女性タレントとの“ゲス不倫”が発覚。「不倫したいから休暇を取ったのか!」などの大バッシングを浴び、議員辞職した。安倍政権凋落の元凶と言われる「魔の2回生」の先駆けである。
そんな宮崎氏が語るのはこんなテーマだという。1日目の午後の部では、〈なぜ議員の不祥事が起こるのか〉〈議員の常識、住民の非常識! 言ってはいけない失言〉〈どんな議員がこれからの時代求められるか〉といった内容。翌2日目の午前の部では、〈現代の政治倫理とは〉〈忖度と陳情の違い〉〈最近の議員辞職事例〉だという。
セミナーのチラシには満面の笑みの宮崎氏が写っているが、彼は不祥事を起こし、政治倫理を問われ辞職したはず。何を語るというのか……。
セミナーは午前と午後の部に分かれており、2日間で計4講座。受講料は1講座(2時間半)で何と1万5000円! ただし4講座すべてを受講すれば4万8000円となり、〈お得な20%OFF〉になる。
宮崎氏は議員辞職後、昨年末に会社を立ち上げた。登記簿によると事業内容は、「神社仏閣の総合経営支援」「教育事業」「飲食業」「人材紹介・派遣業」「M&A業」など18項目に及ぶが、政治に関する事業は見当たらず。なぜ彼が、こんなセミナーに招かれたのか?
本人を直撃した。